結果論的男料理

作ってみたら美味しかった・・・を紹介します。量は多め。

【小分け冷凍推奨】圧力鍋で作るビーフシチュー

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プロローグ

私が田舎から東京の大学に進学したのはバブルの最中のことで、巷にはジュリアナ東京なるものが存在することは知っていた。しかし、田舎者は当然のように世間からは取り残されるもので、“そういう所へは近づかない自分”として自らを規定することで、アイデンティティを確立していた。
当時(世間から隔絶しているため時系列は既に崩壊しているが)、パンナコッタだのナタデココだのティラミスだのといったものが流行していたのは知っていたが、“それらを拒絶する自分”は非常に崇高で居心地が良かった。スープパスタなどはナポリタンが味噌汁に浸かっているのが想像の限界で「お前は何を言っている」状態。ミネストローネスープはその名前の有機化合物的な響きから「絶対に体に悪いものだけでできている」と信じていた。
前置きが長くなったが、そんな当時、洋食屋の店先にイーゼルにメニューを乗せるのが流行っていて、そこには“デミグラスソース”の文字が踊っていた。ある店では“ドミグラスソース”と書いてあったが、おそらく同じものだろう。当然私は、「洋食屋は行ってはいけない店」だと定義した。
久しぶりに帰省したある日、私は母親に言った。
「最近、デミグラスソースってのが流行っていて、都会の浮ついた連中は食べるらしい。」
その時の母親の顔(「お前、今までウチで何食ってたと思ってるんだ?」)は、今でも忘れられない。

材料

牛肉肩ブロック 1200g
たまねぎ 4個
にんじん 3本
無塩バター 50g
少々
コショウ 少々

デミグラスソース

ハインツ デミグラスソース 840g(2号缶)
料理用赤ワイン 300cc
400cc

作り方

  1. 具材の準備
    1. 牛肉は2cm幅に切り分ける
    2. たまねぎは串切り
    3. にんじんは乱切り
  2. 焼きと炒め
    1. フライパンを熱しておき、バターをいれる
    2. 牛肉を並べて、きれいに焼き目がつくまで焼く
    3. 牛肉は圧力鍋に移す
    4. 牛肉がいなくなったフライパンににんじんを入れて、程よく炒める
    5. にんじんを圧力鍋に移す
    6. フライパンにたまねぎを入れ、炒める
      1. 中火にしてじっくりと炒めてみた
    7. タマネギを圧力鍋に入れる
  3. 煮込み
    1. 赤ワイン、水を入れて、圧力をかけ、30分程度煮込む
    2. 減圧し、デミグラスソースを加え、弱火でさらに煮込む
    3. 焦げないようにかき混ぜながら30分程度煮込む
  4. 寝かせる
    1. 冷蔵庫で一晩寝かせるとまろやかになります

考察、反省

  • ちょっと量が多いんじゃないかと思うのですが、気にしないことです。
  • 要するに「デミグラスソース」の缶詰が美味しいのかもしれないです。
    • そうは言っても、溶けるまで煮込んだたまねぎが最高の調味料だと思っています。
  • 冷凍しておいて、いつでも食べられます。ちなみに写真は冷凍しておいたものをレンジで温め直したものです。
    • 牛肉がとろけてしまっています。

妻、家族の反応

  • 妻:「冷凍のがなくなったら、また作ってね」
  • 娘(中学生):大好物
  • 娘(小学生):おいしいよ