豚肉
土曜日の昼ご飯に作ってみた。 少し見た目を変えてみるのも面白いかという、単なる思いつきではあった。1本あたり、ご飯1膳分は軽くあるのだが・・・。 「ダイエットしなきゃ」って多少は気にし出した年頃の長女が、「え?2本?食べるよ」・・・あぁ、恐ろ…
プロローグ どちらかと言えば、ちょっとした小料理を上品に作ってみたいと思っている。 そっちのほうが、なんとなく格好が良さそうだ。しかし、人生は思ったようにはいかない。 店には、美味しそうな豚バラブロックがあって、2つを買い物かごに入れると、中…
ちょっと前に、冷蔵庫の中を覗いて、作ったカレーです。 写真が残っていたのですが、そういえばレシピを書き残していませんでした。なので、たぶんこんな感じ系のレシピです。 (最近、本当に短期記憶が残らない。・・・そもそも一瞬でも“記憶領域”に入った…
プロローグ 土曜日の午前中は、妻が次女を連れて外出し、長女は部活という状態になる。 そこで、私の料理の時間となり、皆が帰ってくる頃の土曜日の昼ご飯は、非常にボリュームのあるものになる。「やっぱり、娘の好きなチーズかな」 ということで、思いつい…
プロローグ 今でも夢に出てくるシーンがある。 小学1年の時だ。「リンゴ3個とみかん5個。合わせて何個?」 の質問に答えられなかったシーンだ。私は、“リンゴとみかんを合わせる”ということの意味が分からなくて、「ジュースにするのかな?」と考え込んでい…
プロローグ 先日、東京に行ったついでに妻と牛タンを食べた。 仙台の特産品も販売している店で、“仙台の牛タン”を全面に出している店だった。 妻が塩、私がタレを注文したのだが、どちらも美味しかった(ウチでは良くあることだが、食べてみての好みで交換す…
プロローグ この間、包丁で指先を切った。 娘としゃべっていて目を離して、タマネギの端っこの曲面に包丁がすべって、その先に指があった。 大したことではないのだが、まったく無抵抗で爪が切られていた。 GLOBALの包丁すごすぎ。そのちょっと前に妻も怪我…
プロローグ 私は大学で有機化学を専攻していた。 有機物質は“とっても燃えやすい”ので火気厳禁である。 なので、アルコールランプとかガスバーナーとかは使えない。温めるときには「油浴」をする。ボウルに油をいれて、電気で加熱するヒーター(クソ熱くなる…
プロローグ 「ねぇ、ちょっと見て」 私が晩ご飯を食べていると、妻が録画したテレビ番組を見せてくる。サッカー日本代表の話とか、ダイエットの話とか・・・。 どれもこれも・・・気軽に見れて、アッサリと次の話題に移れるような・・・数分のものだ。 疲れ…
プロローグ 会社からの帰り、突然、春雨料理を作りたくなった。スーパーに寄って、材料を買った。 料理の練習を始めた頃に作ったこの料理を作ろうと思った。この料理は、妻が好きなのだ。帰宅したのは20時ころ。 「え?今から作るの?」 「いいから、いいか…
プロローグ 「この料理、今までに何度も作ったことあるのよ。」 楽しそうに料理をしている私に妻が言う。・・・当然、覚えています。そして、それがとても美味しかったことも。料理が美味しいのは、それを作ってくれた人がいるから。 だから、今度は私が作る…
プロローグ 「ほら、見てごらん。この餃子は君が包んだもの、こっちの餃子は俺だ。餃子の包み方って、十分に個性的だと思わないか?」 「で?」 「“冷凍餃子殺人事件・・・犯人は、この餃子を包んだヤツだ!”ってのはどう?」 「あの、くだらないことを言う…
プロローグ 「あのさ、ぶっちゃけ、あんたの話って前置きが長過ぎんだよね。邪魔なの。面倒なの。ほら、スペアリブの骨。あれ、邪魔でしょ。あんな感じ。もっとちゃちゃっとできんのかね?口に放りこんだら終わり的な、ね。」
プロローグ 火を消して煮汁が冷えていく、まさにその時こそ、「大根に煮汁が沁み込む時」。 まるで、遠ざかる彼女の背中を見ているその瞬間の心のように。
プロローグ 大学入学と同時に一人暮らしを始めたのだが、その時のアパートは小さなキッチン(と呼べるほどのものではなかったが)とユニットバスと、そして4畳半ほどの居室だった。おそらく全面積を足しても6畳に少し足が出る程度だったろう。 布団とギター…
プロローグ 「ちょっと君、いいかな?この間の会議のお茶の話だけど。確かに予定参加者から人数は減ったよ。だけどね、いくらお茶碗が余ったからと言って、各自に2つずつ茶を配らなくてもいいんじゃないかな?」 「・・・。」 「つまり何が言いたいかという…